本講習は、米国US&R隊員のラダー技術を基に、日本の梯子救助技術に合わせた形にアレンジし、現場で即戦的に使用できる内容になっています。梯子使用の代表的な上部・下部へのアクセスはもとより、日本の救助技術の応急梯子救出、はしごクレーン救出などに工夫を加え、さらに梯子を用いたハイポイントアンカーの作製、降下器として活用および要救助者の遠距離搬送など、現場活動において汎用性のある使い方を紹介します。
ラダーレスキュー技術は災害活動を目的としていますので、使用資器材は少なくし、活動もシンプル(容易)です。よって、各消防本部に配備されている基本的資器材での活動に役に立つと思います。また、シンプルな技術は隊員の標準化(技術、行動など)が図れるため、現場でも多いに活用できるでしょう。
ラダーレスキュープレ講習
ラダーレスキュープレ講習は、ラダーレスキューシステム講習に最低限必要なロープレスキューの知識・技術を紹介するコースとなっておりますので、ロープレスキュー講習等の経験がない方は、こちらの講習をラダーレスキューシステム講習とあわせてご参加ください。
<座学・実技:7時間> ※講習時間1日目:受付10時00分 講習開始10時15分から終了19時00分頃
@ 座学(ロープレスキューに最低限必要な知識や基本的力学など)
A 実技(ロープ緊結(結索)・アンカー作成・倍力等)
※持ち物:ロープレスキューに必要な資器材(保安帽、手袋、ハーネス(レンタル有))
ラダーレスキューシステム講習
消防車に配備されている三連梯子や単梯子だけでなく、災害現場でも容易に入手可能なアルミ梯子などを使用してラダーテクニックを紹介します。まずは、梯子を使用する場合の利点・欠点を学ぶことから始め、さらに力学の基礎を取り入れて安全対策を図っています。消防の従来の梯子操法にも取り入れやすくなっており、これまで以上に安全に梯子を使用した救助活動が行えます。
<座学・実技:2日間> ※1日目:10時00分〜19時頃、2日目9時15分〜18時30分頃終了
@ 座学(ラダーの適用用途説明、注意点、力学の基本など)
A ラダーテクニック各種
・ラダームーブ
・インテリア
・エクステリアラダー
・ラダースライド
・ラダージン
・キャンタリバー
※必ず二重構造ロープの基礎的知識・基本的技術(ラダーレスキュープレ講習)をご理解したうえでご参加いただきますようお願いします。
※持ち物:ロープレスキューに必要な資器材(保安帽※厚生労働大臣検定品のみ、手袋、ハーネス(レンタル有))